【安全対策情報】マヨン山の火山活動活発化に伴う注意喚起

●フィリピン当局は、ルソン島南東部、ビコール地方アルバイ州内にあるマヨン山の噴火警戒レベルをレベル3(危険な噴火傾向の増大)に引き上げました。
●同山の火山活動の状況について最新の情報に留意し、安全確保に努めてください。

1 フィリピン地震火山研究所(PHIVOLCS)は6月8日、ルソン島南東部、ビコール地方アルバイ州にあるマヨン山について、6月5日に噴火警戒レベルがレベル1からレベル2(不安の増大)に引き上げられて以降も山頂の溶岩ドームの崩壊による落石の増加や火山地震が確認されていることから、今後、火山噴火による溶岩流や火砕流が発生する危険性が高まっているとして、噴火警戒レベルをレベル3(危険な噴火傾向の増大)に引き上げました。
(※フィリピン当局は噴火警戒レベルを5段階で示しています。噴火の危険性がさらに高まるとレベル4となり、危険な噴火が確認されるとレベル5となります。)

2 これに伴い、同山の火口周辺半径6km圏内の恒常的な危険区域から避難することが推奨されており、建物の排水路に沿った火砕流、泥流、土砂を含んだ河川の流れに対する警戒を強化するよう呼び掛けています。また、民間航空当局に対して、突然の噴火による降灰が航空機に危険を及ぼす可能性があるとして、火山の頂上付近を飛行しないよう助言しています。

3 つきましては、同山の火山活動の状況について最新の情報に留意するとともに、災害や事故に巻き込まれないよう安全確保に努めてください。また、マヨン山周辺への渡航・滞在を予定している方は、同山には近寄らないよう注意してください。特にアルバイ州に滞在中の方は、以下の諸点に注意し、災害被害を避けるための準備を含め十分な安全対策を講じてください。
なお、万一被害に遭った場合には、在フィリピン日本国大使館(下記連絡先)までご連絡ください。

【噴火の事態に備えての注意事項】
(1)避難勧奨対象地域及びその周辺には絶対近づかない。
(2)報道及び関係機関から情報収集を行う。
(3)停電や退避の事態に備え、災害対策品(懐中電灯、ライター、ろうそく、携帯ラジオ、予備の電池、ゴーグル、マスク、旅券、現金、雨具、水、食糧等)を確保・準備する。
(4)家族等に緊急連絡方法や避難場所・退避コースの確認を行う。
(5)当局から避難勧告や指示があった場合には、当局の指示に従い速やかに行動する。

【噴火した際の注意事項】
(6)報道及び関係機関から最新の情報収集を行う。
(7)当局の指示に従い速やかに行動する(状況に応じ自動車の運転は控えるなど)。
(8)火山が爆発した際に降り注ぐ火山灰が、健康に与える影響(特にぜんそくや気管支炎、肺気腫又は深刻な心臓疾患)も考慮し、ゴーグル、マスクを着用する。
(9)家屋内の火山灰の流入を減らすため、可能な限り、常に全てのドアと窓を閉める。
(10)火山灰は、雨を含むと相当の重さとなり、屋根がその重さに耐えられず、屋根又は家屋が崩壊するおそれがあることに注意する。
(11)被災地では、物資供給不足、各交通機関や電話等の通信網も混乱していることが予想されるため、被災地等へ戻る場合には、情報収集を行いながら検討する。

【参考ウェブサイト】
●フィリピン国家災害リスク削減管理委員会:http://ndrrmc.gov.ph/
●フィリピン火山地震研究所:https://www.phivolcs.dost.gov.ph/

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(問い合わせ窓口)
○在フィリピン日本国大使館
住所:2627 Roxas Boulevard、 Pasay City、Metro Manila
電話:(市外局番02)8551-5710
(邦人援護ホットライン)(市外局番02)8551-5786
FAX:(市外局番02)8551-5785
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